「あそこのカフェは、シャトレーゼで買ったケーキをそのまま提供していると評判ですよ。しかも、直営店での販売価格より高い値段で。Googleマップにも、シャトレーゼのケーキと冷凍ピザをそのまま提供している店というユーザーからのクチコミが多く投稿されています」(観光客)
注文から5分ほどして提供されたチョコレートケーキは、確かにシャトレーゼのケーキとそっくりだ。男性従業員に話を聞いた。
「私は、1ヶ月半ほど前から働き始めたアルバイトなので、あまり詳しいことはわかりません。オーナーが詳しく知っていると思います。オーナーは、たしかアメリカに住んでいる中国人の方です。お金持ちで、このカフェをオープンするのに4億円もかけたと聞いています」
オーナーは店舗に常駐しておらず、運営はアルバイトの従業員が行なっているらしい。店員によると「お客さんは、平日でもかなり入っています。観光客の方が多いです。ケーキやピザも残さずに食べていただける方がほとんどなので、好評なんじゃないでしょうか」とのことだった。
「当該カフェにて提供されているケーキは、弊社の製品で間違いないと考えております。使用に関しての、カフェ側からの問い合わせや、許可願などはまったくなく、無断で再販売をしていると考えられます」
としたうえで、独自調査を行なった経緯、今後の対応について、以下のように回答した。
「以前から、お客様からも『このような店舗で扱われている商品の衛生面は大丈夫なのか?』というご意見をいただいており、弊社としても営業が内偵を行なっておりました。8月23日期限で質問書を出し、回答を求めていますが、8月29日時点では回答を受け取っておりません。
万が一商品管理や提供方法において過ちがありお客さまに多大なご迷惑をおかけするような事態にも繋がりかねず、さらには弊社のブランドを著しく傷つける可能性もあります。そのため、本部預かり案件として弊社としては弁護士とも相談しつつ厳しく対応してまいる所存です」