
AMDの最新モバイル向けAPU(GPU統合型CPU)「Ryzen 7040シリーズ」は、エントリーモデルを除いてCPUコア/GPUコアから独立した「Ryzen AI」というAIプロセッサを備えている。
同社はこのほど、Ryzen 7040シリーズの上位モデル「Ryzen 7040HSシリーズ」の説明会においてRyzen AIの概略を説明した。このプロセッサは、どのような特徴を持っているのだろうか。
■Ryzen AI=XDNAアーキテクチャを採用したAIプロセッサ
Ryzen AIは「AMD XDNAアーキテクチャ」に基づく機械学習演算に特化したプロセッサである。
XDNAアーキテクチャ自体は、AMD傘下のXilinx(ザイリンクス)が開発したもので、AIエンジン(演算部)とメモリのユニットが脳の神経回路を模した「ニューラルネットワーク」で連結されていることが特徴だ。
今回のRyzen 7040シリーズの場合、「4基のAIエンジンタイルと1基のメモリタイル」を5セット搭載しており、それぞれのセットはDMA(ダイレクトメモリアクセス)を使って相互に通信できる。AMDによると、最大4つのニューラルネットワークを構築し、それぞれを並列させて演算を進められるという。
APU上の他のプロセッサ(CPUコアやGPUコア)やシステムメモリとの通信は、データファブリック(連結回路)を介して行うようになっている。ピークパフォーマンスは10TOPS(1秒当たり10兆回)とのことだ。
(以下ソース)
6/15(木) 0:05配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/320d814ad5d4e036072b957bf5c93c4c8dd0baf4