橋は遠すぎた、IIntelがRialto Bridge HPC GPUに軸足を置く
同社は本日、HPC GPUを2年サイクルに移行することを明らかにし、その結果、すでに発表したRialto Bridge GPUはキャンセルされることになりました。
IIntelは本日、現世代のMaxシリーズGPU（Ponte Vecchio）がこのタイプのHPCアクセラレータの最後となることを発表しました。同社は、今年や再来年にはデータセンター向けGPUのアップデートを提供せず、2025年にアップデートを提供する予定です。
最も重要な情報は、Rialto Bridge GPUが製造中止となることです。次のデータセンター向けGPUはFalcon Shoresで、2025年に登場する予定です。つまり、2023年から2025年の間にIntel GPUアーキテクチャのアップデートがリリースされることはなく、市場は競合他社に委ねられることになる。これは主に、AMD Instinct MI300と今後登場するMI400シリーズ、NVIDIA Grace Hopperに関わるもので、両シリーズともCPUとGPUのハイブリッド、あるいはエクサスケールAPUと呼ぶ人もいるような製品を提供することになっています。 
パトリック・ケネディ氏（Serve The Home）が確認したように、Intelが2025年にリリースする製品は、Falcon Shores GPUとなり、CPUとGPUの要素を備えたXPU設計が後に登場します。また、改良されたマルチチップモジュール設計を活用することで、メモリを1つのパッケージに融合させる予定です。Xeとx86コアの柔軟な構成を可能にする、Intelの新しいスケーラブル・アーキテクチャとなります。しかし、Intelが最も重視しているのは、まず大型GPUの設計です。
Intelは本日、Arctic Sound Mの後継であるLancaster Soundを発売しないことを発表しました。代わりに、Lancasterの後継であるMelville Soundを発売することになり、実質的に1世代のGPUをスキップすることになります。これは、ロードマップをさらに前進させるものです。
ロードマップ
「お客様の投資対効果を最大化することを目標に、データセンター向けGPUは2年周期に移行する予定です。これは、新製品導入に対するお客様の期待に応え、エコシステムを開発するための時間を確保するためです。
MaxシリーズGPUの勢いに乗って、Maxシリーズファミリーの次の製品は、コードネームFalcon Shoresと呼ばれるGPUアーキテクチャになる予定です。2025年の導入を目標とするFalcon Shoresの柔軟なチップレットベースのアーキテクチャは、HPCやAIのコンピューティングニーズの飛躍的な増加に対応します。私たちは、AI、HPC、およびこれらの市場の融合に対応するこのアーキテクチャのバリエーションに取り組んでいます。この基礎となるアーキテクチャは、IDM 2.0モデルを使用して製造された、インテルや顧客からの新しいIP（CPUコアやその他のチップレットを含む）を長期的に統合する柔軟性を持っています。 Rialto Bridgeは、現在のアーキテクチャを段階的に改善することを目的としており、廃止される予定です。
Flexシリーズ製品群も2年周期に移行する予定です。現行世代からのインクリメンタルな改善を目的としたLancaster Soundの開発を中止します。これにより、性能、機能、ワークロードの面で現世代から大きく飛躍するMelville Soundの開発を加速させることができます。
ロードマップの合理化に加え、ソフトウェアエコシステムへの注力も強めています。MaxシリーズとFlexシリーズについては、性能向上、新機能、OSサポートの拡大、新しいユースケースなど、継続的なアップデートを提供し、これらの製品の利点を広げていく予定です。」
– ジェフ・マクベイ（コーポレート・バイスプレジデント、アクセラレーテッド・コンピューティング・システムおよびグラフィックス担当暫定ゼネラル・マネージャー