ケイデンス、初のGDDR7検証ソリューションを発表

ピンあたり最大 36 Gbps の GDDR7 メモリ
アーリー アダプターは、次世代 GDDR7 製品のテストを開始できるようになりました。

ケイデンスは、顧客に最先端のソリューションを提供することに関心のある企業に対して、GDDR7技術向けの最初の検証ソリューションを出荷する準備ができています。ケイデンスの最初のVIP（Verification IP）ソリューションの発表は、JEDEC（Joint Electron Device Engineering Council）がこの新しいメモリ規格の最終仕様を正式に決定する前にもかかわらず行われました。

GDDR メモリは、グラフィックスおよびビデオ処理ソリューション向けに設計されており、過去数年間、多くの変遷を経てきました。最も新しい更新はGDDR6で、現在AMD Radeon RX 6000および7000 GPUで使用されています。一方、NVIDIAとMicronは、GDDR6Xと呼ばれる独自の規格を開発し、すべてのハイエンドRTX 30および40グラフィックスカードのバックボーンとなっている。

今回、Cadence社は、GDDR7が、GDDR6が使用するNRZ（non return to zero/PAM2）やGDDR6X技術が使用するPAM4ではなく、PAM3信号を使用することを確認しました。同社は、PAM3はPAM4よりもSNR（信号対雑音比）が良いはずだと主張している。

Anandtechによると、これはGDDR7モジュールがピンあたり最大36Gbpsを提供することを意味し、既存の規格よりも大幅に速度を向上させる。もちろん、この技術を利用した第一世代のGPUにこのようなスピードは期待できないはずですが、この技術がどこまで進化できるかを知ることができます。

「GDDR7で追加された新機能

Clock

DRAM は、コマンドアドレスとデータのラッチに単一の WCK クロックを使用し、レイテンシーの基準として使用される CK4 と名付けられた内部分周クロックを生成する。

GDDR7のリードクロックは、モードレジスタから4種類のモードを設定することができます。

常時動作。
その名の通り、常に動作しており、スリープモード中は停止します。
無効にする。このモードで設定された場合、実行を停止します
RCK Startコマンドで開始する。データ読み出し前にRCK Startコマンドを発行することで、読み出しクロックを開始することができます。また、RCK STOPコマンドで停止させることができます。ホストは要件に応じて開始/停止することができます
Readでスタートします。DRAMがデータの読み出しを伴うコマンドを受信すると、自動的にリードクロックが動き出します。また、ここで、RCK STOPコマンドを使用して停止させることができます。
この2つのモードにより、RCKが必要な時間帯のみ有効にすることで、電力使用量を最適化することができます。

コマンドドライビング。

GDDR6では、一度に発行できるコマンドは1つだけである。GDDR7 のコマンドは、行コマンドと列コマンドが CA バスの異なるビットを使用するようにエンコードされています。したがって、2つの独立したコマンドを並行して発行することができます。例えば、CA[2:0]にRefresh per bankコマンドを発行してバンクXをリフレッシュし、同時にCA[4:3]にreadコマンドを発行してバンクYを読み出すことができる。

PAM3 シグナリング。

GDDR7は高速動作において、データ、CRC、ERRフィードバック、および読み出しクロックにPAMエンコーディングを使用します。PAM3モードでは、256ビットのデータがエンコードされ、8WCKクロック・サイクルで転送されます。NRZに比べてデータレートが大幅に向上する一方、PAM4に比べてSNRとアイマージンが向上しています。

最初のGDDR7ベースのグラフィックスカードは、今年期待すべきではない。しかし、コンシューマ向けグラフィックス・アーキテクチャは2年周期で変化するため、2024年までにそのようなソリューションが登場する可能性があります。」

出典 ケイデンス

https://videocardz.com/newz/cadence-announces-first-gddr7-verification-solution